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【コラム21】 リスクについて

コンサルティングを進める上で、“リスク”という言葉を説明する機会が何度かあります。対応するしっくりとした日本語が無いために、普段われわれはそのまま“リスク”と言っています。しかし、カタカナ言葉特有の定義の曖昧さ故に、うまく皆様に伝わらないことが多いようです。

その際私は、皆様に直感で理解していただくため、「リスクとは、経営目標達成を脅かすもの」と説明しています。
例えば、前年比倍の売上目標を設定したとすると、皆さんは直感的に「本当に達成できるか心配だ」と考え、いくつかその理由が浮かぶと思います。その心配の種が、売上目標倍増を脅かすリスクそのものです。

まだ、売上目標を設定した段階ですから、心配の種は現実となってはいません。しかし、皆さんは心配の種の大きさを直感で理解することができていると思います。
心配の種を小さくするよう管理を強化したりすることが、リスク管理の概要です。

売上目標を0にすれば、企業活動が停止するわけですからリスクは無くなります。しかし、企業である以上、売上を得て経営がなされているわけですから、リスクを無しにすることはできません。

リスク管理が企業経営といっても過言ではないわけです。皆様の身近にリスクとリスク管理があることがお分かりいただけたでしょうか?

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